9、役所、法務局、水道局などに行きお持ちの不動産を調べます(不動産の調査)

売却の依頼を頂けることになったら、我々が役所や法務局、水道局などに行き、今回売却する不動産を調べます。
業界用語になるのですが
「不動産の調査」
と我々は言います。

調査は非常に大事です。
不動産仲介営業の仕事は極論で言えば
「接客」

「調査」
だけです。
接客だけ出来てもだめですし、調査だけ出来てもだめです。
両方できるようになって初めて
「不動産仲介営業」
になれるんですね。

「なぜ調査するのか?」
と言うと理由は山ほどあります。
買主の立場になってみてください。
購入しようと思っている不動産(仮に中古戸建)があるとします。
そして案内する営業が
「この家は売主さんのものみたいです、住んでるみたいなので。
家も建っているので、将来再建築することも可能でしょう。
まあ、売主さんから聞いた話と見たまんまのお話してるだけですけどね。
買いますか?」
みたいなこと言ったとします笑。
買主さんどう思うと思いますか?
「本当なの?」
と思うんです笑。
それと
「超胡散臭い」
ですね笑。

100円、200円の商品なら失敗してもそこまで人生にダメージは負いません。
でも数千万、数億円とかだと・・・人生に深刻なダメージが出ます。

こういう風にならないように、不動産仲介が調査して
「公的な根拠」
を証明していくんです。

【例】
Q,「この建物は本当に売主のものなのか?」
A,身分証の確認と法務局に行き謄本を取得して本人かどうか確認する。

Q,「この土地は将来再建築する際に家は建つのか」
A,役所の建築指導課などに行き、用途地域、建築確認、接道などを調べて再建築できる根拠を役所で調べる。

Q,「水道管はどうなってるのか?」
A,水道局に行き配管図を取得して水道が通っているかの確認をする。
(時々隣地の家の下に水道管が通ってることもあります)

不動産の場合は
「宅建業法」
という不動産独自の法律があります。
その中に
「重要事項説明書」
という契約の際に作らなくてはいけない、買主に説明しなくてはいけない書類があります。
この重要事項説明所の書式には上に書いたような内容を埋める欄があるんです。
それを埋めるためには
「調査」
をしなくてはいけません。

「大きい不動産トラブル」
などをネットで検索して裁判になっている例の中に
「不動産仲介の調査ミス」
などがそこそこ出てきます。
今も昔も変わらずですし、今後もですが不動産の調査はしっかりやります。
お客さんのためでもあり、我々のためでありますしね。
そして調査した結果は売主さんにちゃんとご報告します。

問題ない時は
「問題ありませんでしたよ」
と。
問題あるときもすぐに言います。
「前面の道路が実はセットバック(敷地後退)してなくて今はいいんですが、建て替えの時は土地が少し減ることになる土地でした」
とか
「マンションの修繕費、管理費が1か月未納になってましたが・・・心当たりありますか?」
など書ききれないくらい色んなケースあります。

そして何かあっても問題はないんです。
「早めに気が付いてよかったですね、販売する前に対処出来ますし」
と言います。
契約が終わって引き渡しが終わった後にこの問題に気が付くと大問題なんです。
買主からすれば
「聞いてない、詐欺だ!」
となります。

でも購入前に
「調査したらこういう問題がありました」
としっかり伝えていれば、問題は起きないんです。
私は傾いてる不動産の取引もしてますし、シロアリある建物の取引もしてますし、家が再建築できない戸建の取引もしてます。
引き渡し終わってもなんの問題も起きませんでした。
契約前に何度も何度も
「傾いてますよ、いいんですか?」
「シロアリいますよ、いいんですか?」
「再建築できないんですよ、いいんですか?」
と何回も何回も聞きました笑。
買主によって好みや、気になるポイントは皆違います。
他の要素が買主の条件に当てはまっていたので、購入されていきました。

1番の問題は
「隠す」
事です。
申し訳ないですが
「この問題は隠して買主騙して高値で売却してくれ」
と言われても我々は出来ませんしする気もありません。
業界色々見ていますが、そういう方やそれに関わる知識ない仲介営業がとんでもない目にあってるの見ています。
それ以前に
「人としてどうなの?」
と思いますしね。

調査した結果
「問題なければラッキー」
「問題みつかったら、解決できることはしていこう」

位な気持ちでいてくださいませ。
人が誰もいない山の中の土地や田んぼとかでなければ売ることは出来ますよ。

数多く不動産の取引してきましたが、いつも
「調査してみないとわかんない」
が答えです。
不動産って皆違うんですよ。
だから難しくもありますし、答えも皆違います。
そういうところが仕事していて面白くもあります。

わからないことや疑問などありましたらなんでも聞いてください。
調査は数多くしておりますし、宅地建物取引士の資格持っている営業が対応いたします。
「聞きやすさ、質問のしやすさ、融通が利く」
が当社の売りの一つです。
そして問題があったとしても、その問題に合わせた対処方法、ご提案は致します。

売主さんが知らないことを調べる能力がなくて、何かあったとしてもその対象方法を提示できない不動産屋だと・・・嫌じゃないですか笑?
私は嫌だな、と思いますし、家の売却任せたくなくなると思います。
そう思われないようにいつも頑張って売主さんの立場になって仕事してます。

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