7、「レインズ」と言う言葉は覚えておいてください(不動産業者専用のHPです)

「レインズ」
と言う言葉は覚えておいてください。
レインズとは東日本不動流通機構が運営する、不動産業者専門のHPです。

もう少し具体的にわかりやすく言うと、不動産の売却の場合は
「不動産業者は売却の依頼を受けてから、一定以内の日数の間にレインズに登録しなくてはいけない」
という宅建業法上のルールがあります。
(一般媒介を除く。次の項目に詳しく書きます)

これはどういうことかと言うと、仮に
一つの仲介会社が売主さんから売却の依頼を貰う。

その仲介会社が売却活動を1か月行う、そして売れない。

レインズの登録義務がなければ、他の数千、数万ある不動産仲介会社は紹介することも出来ない。
そうすると売主さんにとってはかなり不利になる。

このような事が起きないように、専属選任媒介の場合は5日以内、専任媒介の場合は1週間以内にレインズに登録する義務があります。

ちゃんとやる不動産仲介会社でしたら、レインズに登録します。
登録することで自分の会社だけでなく、他の仲介会社の営業も紹介することが出来るようになります。
売主さんにとってはレインズに登録することでのメリットは非常に大きいです。

またレインズに登録すると多少エリアが離れている物件でも、そのエリアの不動産仲介会社が買主を見つけてくれることもよくあります。
なので当社の場合だと1都3県からの売却依頼でも対応することが出来るんです。

ただ不動産業は結構複雑なんです。
その複雑さを伝えたいこともあり、このサイト作りました。
とても一言で説明できるようなものではないので。

先ほど
「レインズに登録する義務がある」
と書きました。
少し前ほどではありませんが、
「囲い込み」
「物件を隠す」
というのが多く行われている業界です。
(「不動産 囲い込み」とかで検索すると色々出てきます。)
一言で言うと
「1社独占にして他社に紹介させない」
という意味です。

そして我々不動産業の法律の中に
「元付け業者(売却の依頼を直接売主さんから頂いてる業者の事)の承諾を得ずにレインズ情報を自社のHP、またはポータルサイトなどの露出すると処分対象になる」
という法律があります。

このサイトで強く伝えたい事でもあるのですが、他社の売却の担当者は売主さんから依頼貰うときに、
「レインズに登録するので他の会社も扱えるようにすることで売主さんの利益を増やします」
とは言います。
ただ
「他社が広告できるようにはしません」
と言わない担当者がほとんどなんです。

なぜこのようなことが起きるかと言うと
「両手取引」
という言葉があるからです。
(買主、売主双方から仲介手数料を貰う事)
その内容も後ほど書きます。

当社の場合はしっかりとレインズに登録しますし、他社にも広告をお願いしていくスタイルをとっています。
この方法は私が個人の不動産を売却した時と全く同じやり方です。

少しでいいので
「レインズ」
という言葉を覚えておいてください。
覚えて頂きたい大事な内容は
「売却の依頼したら不動産会社はレインズに登録しなくてはいけない」
「レインズに登録すると他の不動産会社も営業出来るようになる」
「不動産会社が広告掲載OKださないと、レインズに掲載されている物件を他の不動産会社が広告した時に違反になる、そしてその事実を売主は知らない」
などです。

他にはこのサイトある程度読んでいただけるとわかるようにはなりますが
「広告掲載不可の会社に依頼すると他の会社は広告できなくなる、でも担当者は不都合な内容なので言えない」
「囲い込み、という言葉がある」
(私も数十回はこの囲い込み見てますよ笑」
なども少し覚えておいてくださいませ。

レインズを理解して、少しだけでいいので
「不動産業界の仕組みや慣習」
を覚えると良い納得した不動産売却になると思いますよ。
そうなって欲しいので一生懸命文章書いております。

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