66、隣地との境界にあるブロック塀がどちらの家のものかわからない

隣地との境界を調べていると
「ブロック塀」
があることはほとんどです。
ほぼ2パターンなんですが
「隣地と共有してブロック塀を使っている」
というパターンと
「自分の敷地内にブロック塀を単独で持っている」
というパターンです。

自分の敷地内にある場合は権利関係は簡単です。
自分の物なので壊すことも補修することもそのままにすることも出来ます。

共有の場合は、自分の物ではないので、ブロック塀をなにかしらする時は
「隣地の方と相談」
となります。

ブロック塀が自分単独の物なのか、それとも共有している物なのかを確認する場合は
「杭の場所」
を見てください。
ブロックの真ん中に何かしらの矢印があるときは
「共有している」
になります。

ブロック塀も現地見ると色々なケースがあります。
よく見るのは
「ブロック塀が傾いてる」
というケースです。
これは地盤沈下などではなく、単純に古くなって傾いてきているんですね。
自分が持ってて敷地内にあるブロック塀が自分の敷地内に傾ている場合は特に問題はありません。
自分だけの責任で済みます。
「自分が持ってるブロック塀が隣地の方の敷地側に傾いてる」
というケースは出来たら、ブロック塀を解体したほうが無難です。
お隣さんに迷惑かけてしまいますしね。

「隣地の方が単独で持ってるブロック塀が自分の敷地内に傾いてきている」
というケースが実際にありました。
私がこの対応したのですが、かなり時間かかりました。
確定測量をした、その結果隣地の方のブロック塀が傾いて越境していた
・隣地の方のブロック塀を解体する費用を見積りした。
・現地で見積もりすると隣地の建物が盛土(少し高い土地)にあり、ブロック塀壊すとその建物の基礎周辺まで土を掘る事になる。
・隣地の方嫌がる
・このままだと越境を防ぐ方法がない
・売主さんの土地を一部あげることにした、そうすることで越境なくなる。
・登記費用などは隣地の方が支払い、そのまとめるのも自分がやった
・無事所有権移転、越境がない権利関係きれいな土地になった

半年ぐらいですかね・・・
大変でしたが、売主さん、隣地の方共々良い方だったので上手く行きました。
1000㎡超えている大きい土地だったので、ブロック塀も多くいろんな角度で傾いてたんです笑。
売主さん、隣地の方共に良い方向になったので
「良かったな・・・」
と思いました。

ブロック塀の場合は
「買主次第」
なことも多いです。
傾いてても気にしない人はしませんし、先ほど書いた
「土地の越境」
よりは条件として厳しくないことが多いです。

よくあるのが、隣地の方のブロック塀が越境してる時に
「建て替えの際は、ブロック塀を綺麗に直す」
と言うような覚書を隣地の人の書いてもらうケースもあります。
常識ある方でしたら、署名してくれることが多いです。
現地見ると自分のブロックが隣地の越境しているのわかりますしね。
「越境しているのですく直せ、金はそちらの負担で」
と隣地の方がいきなり言われたら、ほとんどの方が嫌な顔します。
一歩間違えると大げんかになってしまいますしね。
それよりは
「今後建て替えるときにはブロック塀直してくださいね」
と言って、署名貰うほうが難易度低いですし、貰いやすいです。

色々書きましたが、ブロック塀に関しましては
「買主次第」
なことが多いです。
買主からの条件の中に
「ブロック塀」
があればその時考えましょう、というのが1番良いかな、と思ってます。

ただ可能性として今回書いたようなことを言われることが多いです。
参考にしてくださいませ。

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