26、「どんな買主なのかは知りたい」知ることは出来ますか?
はい、全て知ることは無理ですが、それなりに個人情報は知ることが出来ます。
「売主さんがある程度買主のことを知らないと判断できない」
からです。
当社の購入申込書の書式だと
・買主の氏名
・購入希望金額
・手付金の金額
・残代金の金額
・契約希望日
・引き渡し希望日
・勤め先
・年収
・過去3か月の病気の有無
・現在借りているローンは?
・カード事故、金融事故したことありますか?
・銀行の事前審査は承認済みですか?
・源泉徴収・確定申告の提出、身分証の提出、銀行からの金融事故の確認が済んでいる事前審査の承認は取れていますか?
などが書いてあります。
結構細かい購入申込書です。
私が作りました笑。
この理由は
「買主さんが本当にローンを組んで家を買えるのか?」
を確認する意味合いです。
不動産売買の場合は慣習的に
「ローン条項」
という特約が付きます。
これは
「買主が万一ローンが通らない場合は白紙解約とする」
という特約です。
買主有利の特約なんですね。
売主さんからすると
・契約が終わる
↓
・しばらく待つ
↓
・買主がローン通らなかった連絡が来る
↓
・預かった手付金をそのまま買主に返す
という意味のない時間になってしまいます。
契約している期間は販売も出来なくなってしましますしね。
機会と時間の損失です。
なので売り側の担当としては
「この買主が100%近くローンが通る証拠を提示してくれ」
と買主、または買主の業者に言います。
住宅ローンの場合は都市銀行(みずほ、三菱UFJ、三井住友)で事前審査を提出すると、早ければ1日、2日で回答が来ます。
「事前審査の承認」
と言うのですが、買主に対して発行するんですね。
その書類のコピーを送ってもらいます。
本当に事前審査が通っているのかの確認ですね。
その紙を売主さんにも見てもらいます。
この事前審査が通るとほぼ間違いなくローンが出ることが多いです。
(本申し込みは不動産の契約が終わらないと提出できない、重要事項説明書、売買契約書の原本が必要なため。
事前審査を提出するとカード事故などの保証会社のブラックリストに掲載されている人物なのかどうか確認できる。
事前審査通った場合は「問題なかった」という判断になる。
余談ですがネットの簡単審査は不可、そのケースは保証会社に確認しない事前審査なのでローン解約の可能性が高くなる)
その後ローンが通らなくなる可能性として考えられるのは
・病気があって団体信用生命保険が落ちてしまいローンが通らなかった
・突然仕事をやめてしまった
・新たに借り入れをしてしまった
などです。
1番多いのが
「病気があって団体信用生命保険が落ちてしまいローンが通らなかった」
になります。
なので先に聞いておくんです。
「買主さんは病気はありますか?」
と。
この辺は長年やっているので慣れています。
売主さんに2度手間させるのは非常に申し訳ないので、売主さんの見ていないところで色々頑張ってます笑。
こういう過程があるので買主の
・勤め先
・年収
・病気
などはわかることが多いです。
例外は
「現金」
の時です。
買主が現金での購入の時が意外とあります。
(世の中お金持ってる人多いんですよ)
現金の方はローン組まないので、ローン組む方みたいな銀行からの書類とか見ることは出来ません。
お仕事何されてるかとかは契約の時に雑談のように話すことが多いです。
逆に現金の方はローン組まないので
「ローン条項の特約」
がないんです。
そこは売主さんからすると良いところですね。
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