59、敷地延長(奥まった場所にある土地)の土地の場合

「敷地延長」
と不動産屋はいう事が多いです。
お客さんへの説明の仕方としては
「奥まった場所にある土地」
「旗竿の土地」
「敷地の手前の土地が駐車場部分」
と言ったりします。

整形地と比べると価格は
「7割前後」
とよく言われます。
仮に手前と奥に2区画ある場所で、手前にある整形地の土地が100万円の場合は敷地延長の土地は約70万円です。
「じゃあ敷地延長の土地は全部整形地の7割なんですね」
と言われたら
「そうではないです」
と言っちゃいます。

この評価は難しいんです。
敷地延長も色んなパターンがあります。
「土地の南側が公園」
とかだと評価は上がりますし、
「道路に面している間口が2メートル」
だとほとんどの車入らないので価値が下がります。
「道路に面してる間口が3メートル」
だと車庫入れが楽なので価値は上がりますし、
「道路に面してる間口は3メートルだけど、前面道路セットバック必要な道路で、車庫入れする手前に電柱がある」
などだとプラス面もマイナス面もあります。

色んなケースがあまりにもありすぎるので、書ききれないのですが、1番価値が大きく変わる要素はやはり
「間口」
です。
間口で多いのは
「2.5メートル」
「2.75メートル」
「2.8メートル」
の間口が多いです。
2.75メートルあるとセダンクラスの車でも車庫入れそれなりにしやすいです。

逆に間口が
「2メートル」
の場合はなかなか売れにくくなります。
車は本当に小さい車でないと車庫入れすることはほぼ無理です。
そういう場合は
「車必要ない人」
がターゲットになります。
人気エリアの駅近い物件は価格次第ですがそこそこ需要があるんです。
駅から遠い場所だと売却するのに苦労することが多いです。

敷地延長は
「好み」
があります。
「奥側の家に住みたい」
「防犯上奥まった家のほうが安心」
と言う方もそれなりにいるんですね。
「人の好みはそれぞれだな・・・」
と敷地延長の土地の取引に関わるときはいつも思います。

可能なら少し売却する時間を取って、様子見ながら売却していくと良いと思います。

関連する記事