長年不動産会社のHPを見て思うこと(残る会社、残らない会社)

2022年6月23日

約10年ぐらい同業の競争相手ということもあり不動産会社のHPを見てきました。
かなりの数見てるほうだと思います。
(不動産営業としては全く必要のない知識ではありますが笑)

良いHPが確実に必要な時代です。
10年前まではまだそこまででもありませんでした。
どちらかというと
「現地販売」
「チラシ撒く」
などの営業スタイルのほうが主流でした。

2013年にこの納得不動産売却のHPとゼロさいたまのHPの運営を開始しました。
当たり前のことではあるのですがHP立ち上げる時に結構お金かかります。
その上HPを作ったとしてもお客さんから問い合わせ来るとは限らない。
不安の中覚悟を決めてHP作った頃を思い出します。

HPの難しい所は
「不動産の知識が必要ない」
という所だと思います。
「グーグルアナリティクス」
というグーグルが運営してるHP見てる人の数などわかるサイトがあるのですが、私はこの10年ぐらいほぼ毎日見てます。
不動産営業としては失格なんです。
なぜなら
「不動産の仕事してない」
となるんですね。
「検索上げるためには」
「SEOの勉強」
「記事書く」
「グーグルのアップデートの傾向を調べる」
こういう知識は不動産の現場では何一つ役に立ちません。
むしろマイナスなくらいです。
そんなことしてる時間あればチラシ配ったり、お客さんに電話したり、現地販売行ってる方が契約になる可能性も高くなりますし
「不動産営業の仕事してる」
と皆が思ってくれます。

自分はこういう業界の感覚わかるんです。
だからこそ
「隙だな」
とも思いました。
「HP熱心にやりながら不動産営業並行してやるのはかなり難しい」
のはよくわかります。

いまだにですがHPについては試行錯誤です。
良い時もあれば悪い時もあります。
「やっとうまくいった」
と思う瞬間があっても、しばらくするとまた検索順位が落ちてきたりするので日々勉強する必要性があります。

とは言っても本業は不動産屋です。
不動産としての営業の仕事もしますし、当たり前ですがお客さんにはちゃんと対応してます。
ただ私の場合はHPの時間も必要なので、感覚的には
「HPの仕事、不動産の営業の仕事の半々」
のような感覚でやってます・

今回の2年半のコロナの影響で多くの不動産会社のHPがこっそりとなくなっていきました。
ちょうどこの納得不動産売却とゼロさいたまのHPを始めた頃からの会社です。

不動産業は
「倒産しやすい業種」
と言われています。
実際に私も何度もそういうのを見てきました。
独立しやすい業種ではあるんです。
必要なのは
「宅地建物取引士の資格持ってる人間」

「お金」
があればこの業界は独立できます。

大体1000万円必要と言われています。
初期に宅建協会に収めるお金が200万円くらい。
事務所借りたり、コピー機、パソコンなどの備品を用意する費用。
HP作る費用などで初期に400~500万ぐらいかかるケースが多いといわれています。
そして残りの500万円で
「生活費と会社の維持費」
を計算するような感覚です。

なので独立する人は大体
「会社初めてもすぐにお金入る仕組み」
を用意してる人が多いです。
多いのは
「現地販売させてくれる売主の担当者」
と仲良くなってるケースです。

難しいのがここからなんですよね。
「ブランドの強さ」
をすさまじく感じます。
特にセンチュリー21や大手の会社で働いていた人は特に苦労しているイメージです。
「大手の会社の名刺使える営業」
から
「どこの会社かもわからない怪しい営業」
になるんです。
これは仕事のやり方、お客さんとの会話の仕方、すべて変えないとやっていけないくらい難しいと思います。

当社の場合は数年してから
「このままじゃだめだ」
と思い専門サイト作ることにしました。
売却専門のサイトと新築戸建て専門のサイトの2つです。
「特化してるイメージ作るのは必要だな」
と思ったんです。
ただ出てくる営業は一緒ですが笑。

長年HPに関しては地味に一生懸命やってきました。
そのおかげなのかな、と思います。
今もこうやって仕事で来ているのは。

10年近くやっていた会社のHPがいくつもなくなりました。
主に
「仲介手数料無料専門にやってる会社」
です。
ゼロさいたまやってることもあり、同業のやり方は定期的にチェックしてました。

コロナ前まではちゃんと皆さんやってたんです。
「独立して5年やる」
こと自体かなり難しいんですね。
そういうのを乗り越えてきた会社さんでした。

残ってる会社を見るとよく思うのは
「地味に真面目にHP更新してる会社が多いな」
と思いました。
おそらくですが、お客さんがそういう姿を見てくれてる人がいるんだと思います。
その結果選んでもらい契約になり、会社が残る・・・

ここ最近ですが前よりも強く思うようになりました。
「HPって大事だな」
と。
現場では
「HPの入力」
「HPの更新」
「写真撮影」
という言葉使うこと多いです。
この言葉だと営業の仕事してない感じはするんですね。
だからおろそかになるし、たとえ入力や更新しても自分が売ったわけじゃないから歩合にもならない。
「皆やりたくない」
というのは本音です。

HPちゃんとやったから問い合わせ来るわけでもないし売れるわけでもないんです。
でも経験上思いますが
「ちゃんとやってるとかなり後になって我々のこと選んでくれるお客さんが来る」
というのは体感しています。

やっぱり嬉しいものですよ。
「HPのあの記事面白かった」
とか時々言って頂けるのですが、結構前に書いた記事なので
「いつ書いたっけな?」
となることもよくありますが笑。

最近はHPの記事や更新、写真撮影など含めて
「お客さんに対しての最初の接客だな」
と思うようにはっきりとなりました。
当たり前っちゃ当たり前なんですけどね。
今の時代皆スマホ持ってますし、ネット上の情報でまず判断します。

営業の感覚からすれば
「最初会った時に丁寧に対応する」
のは当たり前のことです。
いきなり態度悪かったり口調荒かったりしたらお客さんはそういう営業選びません。

HPの場合は入力してるときはお客さんの顔も見えませんし、声も聞こえません。
「事務的作業」
というのも事実です。
でもお客さんが最初に見て、その後判断するのはやはり
「HP」
なんですね。
だとすると不動産営業としては
「HPの入力は営業であり接客だ」
と思うんです。

「コロナは怖いな・・・」
と思いました。
病気としてもそうですが
「会社もなくしていくんだな」
と。
その上仕事したくても動くに動けない状態にもする・・・

先月くらいからやっと動けるようになってきました。
コロナの影響は現場としてはかなり出ています。
(売り物が少なくなって、買う人は今までと変わらない。
その結果オークションのようになり物件価格が10%~15%くらい上がってるエリアが多い。
その代り取引数が以前ほど多くなくなってる印象)

正直な気持ちとしてですが
「残る会社」
にしたいです。
昔からそれは変わんないんですけどね。
その為にはやはり
「お客さんから選んでもらって喜んでもらう」
だと思うんです。
その結果としてお金頂けて存続できていく。
順番間違えちゃダメなんですよね。
自分たちが
「残りたい」
が先に来るとお客さんが後回しになります。
そんな接客されたら嫌じゃないですか?
自分は嫌です。

ありきたりですがお客さんに引き渡しの時にに喜んでもらって、納得して仲介手数料払っていただける。
良い意味で
「安い仲介手数料だったな」
と思ってもらいたいんです。
それは
「満足感」
だと思いますし、感謝して頂けるのは嬉しいものです。
特に売却の場合は半年から1年くらいの付き合いになるケース多いですしね。
(ご夫婦の出会った話とか話の流れで教えてもらうこともちょくちょくあります笑。
良い関係性だから教えて頂けるんです)

引き続きしっかりやっていきます。
売却検討されてる方は当社も検討してみてくださいませ。

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