国土調査による成果(謄本に記載、測量図がない)
2019年6月11日
先日ある案件で法務局に行った時に謄本と測量図を取得しようとしたら測量図が出てきませんでした。
担当の人に
「測量図がないんですけど」
と聞くと
「国土調査による成果なので公図はありません」
との事。
測量図がないことはちょくちょくあるのですが、こういうケースは初めてのケースでした。
測量図がないと非常に困るので
「なんでですか?測量図がないんですか?」
と再度その担当に聞くのですが
「国土調査による成果なので測量図はありません」
の一点張り。
「意味が良くわからないので教えてください」
と言ったのですが
「国土調査による成果なのでないんです」
と説明をしてくれない笑。
少しして上司が出てきて説明してくれたのですが、さっきの説明とほぼ変わらない。
「これは時間の無駄だな・・・」
と思い、知り合いの土地家屋調査士に電話してこの意味を教えてもらいました。
ざっくり説明すると
・国が測量をしていることを「国土調査による成果」と言う
・国がやっているから測量は合っているという前提があるから測量図がある必要性がない
・ただ実際に測量をすると謄本の面積とは少しずれる笑。
との事。
「なんだそりゃ?」
と思いました。
不動産屋の現場からすると測量図がない事実があります。
測量図がないと土地の大きさや形を説明する資料がない。
そうすると契約の時にお客さんに説明できない。
そして他のケースはどうかわかりませんが、今回の土地は境界も曖昧でした。
結果としてですが売主さんに資料を探してもらったところ以前に
「現況測量図」
を作成していたことがあったので代用は出来ました。
そのかわり買主さんがローン審査の資料を提出する際に銀行から
「測量図は?」
と聞かれるのですが、今回の流れを説明しなくてはいけなく少し手間取りました。
売却する際に国土調査による成果の土地の場合は少し手間かかかります。
測量図がない場合だと土地の大きさや形を詳しく証明するものが何もないんです。
ない場合はお金かかりますが現況測量図、または確定測量図を土地家屋調査士に発行して貰うほうが無難です。
国が認めている土地で測量もしてあるのが国土調査による成果なのですが、現場からすると色々と対応しなくてはいけないのが事実です。
とは言っても価値が下がる土地では全くありません。
先ほども書きましたら測量をしておくと良い売却できると思います。
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