31、現地立ち会いを買主、売主、不動産屋が集まって行います。

立ち会いは
「買主が家を購入する前に確認をする機会」
の事を言います。
売主さんにとっては手放す家になりますが、買主からすれば新たな生活の第一歩です。
家具の配置や、カーテンレール、ソファーの置く位置などを立ち会いの時に確認していきます。

土地の売買の場合は立ち会いがないことも多いです。
測量などを土地家屋調査士が行っている場合は測量した結果の書類が渡されます。
境界などもしっかりしているので買主が
「立ち会う必要がない」
と言う場合は立ち会いは行いません。

中古戸建や中古マンションの場合はほぼまちがいなく売主、買主がそろったうえで立ち会いを行います。
立ち会いの流れとしては

■現地にて売主、買主ご挨拶(不動産仲介もいます)

■買主からの質問があれば売主が答える
(電気のボタンの場所とか、キッチンの電気製品の使い方、お風呂のボタンのやり方、ごみ捨ての場所など、普通な話が多いですよ)

■先日の契約の時に記入した付帯設備表を見ながら故障している場所、キズなどがある場所の説明

■問題なければ立ち会い終了

が基本的な流れです。
少し前にも書きましたが
「付帯設備表」
がこの時に使われます。
私が仲介やる場合はこの立ち会いで問題が起きたことはありません。
なぜなら買主が契約のハンコを押す前に
「不具合がある場所」
をしっかりと伝えてるからです。

シロアリ被害があるときは
「シロアリ被害があります」
と契約前に伝えていますし、付帯設備表にもそのように記入があります。
買主からすると納得して契約してるんです。
なのでこの立ち会いの時は笑顔でいることが多いです。
「知った上で契約している」
からなんですね。

ただこの付帯設備表に記載が漏れていて、立ち会いの時に
「買主が雨漏りがあることを初めて知った」
とかあるんですね。
買主の立場からすると
「詐欺だ」
と思うんです。
そうなるともう大変です。
業界長いのでこういうケース色々知っていますが、まあ大変です。
凄いもめると営業も辞めちゃうケース多いですしね・・・

いつも同じこと言うんですが
「素直にお話ししてください」
は言います。
事実を素直に伝えることが1番大事です。
変に隠したりするとほぼ問題が起きるのが不動産業です。

良い取引するのに大事なのは
「買主の満足度」
なんです。
買主が満足していれば問題も起きませんし、引き渡しも順調に行きますし、引き渡し後も問題起きる可能性がかなり低くなります。

色々書きましたが、立ち会いの時は買主、売主共々笑顔で穏やかに終わることがほとんどです。
そういう風になるように前もって色んな準備や、対応してるからなんですけどね。
売主さんの見えないところでトラブルにならないように頑張ってます笑。

立ち会いが無事終わると決済(引き渡し)になります。
詳しく書いていきます。

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