28、「付帯設備表」には素直に嘘つかずに書いてくださいね。(1番多いトラブル)

「付帯設備表」
は気を付けてください。
現場で後でもめることが多いのはこの
「付帯設備表の内容」
です。

付帯設備表

「嘘つき」
になる可能性があるんです。
買主からすると
「あの売主が言っていたことは全てうそだ」
となりますし、売主からすると
「なんでそんなこと言われなくちゃいけないんだ」
となります。
感情論のトラブルです。
感情論なので法律上の損害賠償の金額は訴えた側が金額決められます。
でも
「実損額」
は数万円、数十万円などの判例が多いんです。
弁護士の着手金のほうが高くなります。

なので
「記憶を振り絞って良いこと悪いこと素直に書いてください」
とよく言います。
・水道の出が悪い
・電気がついたり消えたりする
・換気扇の「中」のボタンだけ動かない
・追い炊き機能が壊れてる
大事なことです。
それを買主が購入申込書を提出する前に伝えておくことが大事です。
そうすると買主としては
「色々と不具合があるのをわかった上で購入申込書を提出した」
となります。

この過程をしっかりやると、
「購入申込書提出してすぐ音信不通」
「契約前のドタキャン」
「契約の場で買主が「こんな話聞いていない」と帰ってしまう」
(よくある話なんですよ笑)
などが起こりにくくなります。

なので付帯設備表は売却の依頼頂くときに1回書いて頂くことが多いです。
(契約までに時間かかる場合はその間にまた不具合出る可能性あるので再度記入します)

「良い商品」
作ることは大事です。
皆そうだと思いますが
「そんな話聞いてない」
「なんで今頃言うんだ」
「話が違うじゃないか」
となると嫌じゃありませんか?
そして今回売却しようとしているのは
「不動産」
です。
金額が個人が買うものとしては桁外れなんです。
買主は不安が大きくなります。

色んな取引して思うのは
「最初からいいこと悪いこと全部伝えたほうがいい」
と思うんです。

以前中古戸建を自社HPやスーモなどに掲載、他社に広告掲載お願いする際に

【プラスポイント】

・積水ハウス施工
・軽量鉄骨造
・土地100坪以上
・6LDKの大型住宅
・南側にある広いお庭と畑
・収納豊富(納戸が2室)
・グルニエ有
・サンルームを増築してます。
・カーポート有
・南向きの部屋多数
・整形地
・外壁塗装1度しております。
・水害の被害なし
・シロアリ、雨漏り、傾きの発見無し
・給排水の故障はなし
・当時の建物の契約資料一式あり。総額5000万前後かけています。

マイナスポイント
・築26年
・室内の汚れがあります。
・リビングのクロスが多少タバコによる汚れあり
・埋め込み式のエアコン数台が故障していますが取り外せません。
・雨戸が数台自動シャッターになっていますが現在故障中。
・インターホン2台のうち手前のインターホンが故障中。
・お風呂の追い炊きが故障中。
・ガスコンロ3口中2口故障中。
・2階にシャワー室がありますが、給湯機が故障しています。
・大きいお家なのでリフォームの見積もりをすると500万~1000万の見積もりになる可能性が高いです。
・最低敷地120㎡。3つに区画割できません。
・ハザードマップ上では利根川の氾濫エリア内に敷地がございます。(越谷市はほぼ全域にかかってます)

取引条件

・公簿売買
・現況有姿
・引き渡しまで契約してから4か月(住み替えの為)
・土地、建物瑕疵担保免責
・引渡しまでに室内の残置物(生活用品)は片づけます。
・建築条件無し土地としても取引可能です。

と書きました。
結果は現金支払いの良い買主さんが見つかりました。
もちろんこの内容は買主も知っています。
とても穏やかで和やかな契約、決済でしたよ。
良い契約でした。

不動産業界は怪しく思われてしまいます。
そして買主からすれば売主さんは全員
「怪しい」
んです笑。
だから誠実に堂々とやりましょう。
「1人の買主見つければいいだけ」
ですしね。
皆好みは違います。
自分の不動産気に入ってくれる人を1人でいいので見つけるだけなんです。
情報を少なくするよりは、相手に与える情報を多くして、真剣に検討してもらう。
そのほうが良い買主見つかること多いですよ。

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