宅地建物取引士の合格率、難易度、勉強時間について
2022年7月21日
凄い稀にですが
「宅地建物取引士の試験受けようと思ってるんです」
というお客さんもいらっしゃいます。
なので興味ある方ほぼいないと思いますが笑、
「宅地建物取引士の合格率、難易度、勉強時間」
について書いてみようと思います。
あまり知られていないのですが宅地建物取引士の資格を持ってると5年に1回更新があります。
私は確か今年更新のはずなので11月くらいに更新の手続きが必要です。
宅地建物取引士の資格の更新ですが、私が以前更新した時は朝から夕方まで授業のようなものがあり、それをちゃんと受けると新しい宅地建物取引士の資格証が貰えます。
「授業に遅刻」
「授業中寝ている」
等の場合は
「更新させない」
ような注意書きがあった記憶があります。
(そういうのもあって皆真面目に受けていました)
宅地建物取引士の資格はなくても不動産営業は出来ます。
私は最初資格持っていない状態から営業を始め、途中で資格を取得しました。
↓詳しい内容はこちら
宅地建物取引士の勉強方法、一発合格
「持ってないより持っていた方がいい」
と思い当時勉強して資格取得しました。
昔の記憶を思い出しながら宅地建物取引士を受けた時の事を書いていきます。
私は上のリンク先の記事にも書いてありますが合計3回試験受けています。
1回目 50点中12点
2回目 行かなかった
3回目 50点中38点
3回目で合格しています。
とは言っても1回目2回目の時は全く勉強もしてなかったですし、2回目に関しては営業成績良くないこともあり受けに行く余裕さえありませんでした。
感覚的な物ですが
「ちゃんと勉強すれば受かる試験」
だとは思います。
難しいのは
「勉強時間の確保」
だとも思います。
営業やりながら勉強して受かるのはかなりきついです、
逆に不動産業に内定している大学生とかなら在学中に資格取得したほうが良いとも思います。
宅地建物取引士の資格取得するのに必要な時間は200~300時間ぐらいと言われています。
弁護士や司法書士、公認会計士、税理士などの難関資格に比べればかなり短い時間です。
受験などに比べれば勉強時間ははるかに短いと思います。
私の場合は約170時間でした。
頭が良いわけではありません笑。
2つ理由がありまして、1つが
「業界経験あるので法令上の制限や宅建業法について少し知ってる」
という部分と
「5点免除」
という今もあるかどうかわかりませんが、アットホームなどで主催してる宅建講習のようなものがあるんです。
(朝から夕方まで2日間の講習。
数万円の費用が必要。
最終日のテストに受かると5点免除になる)
宅建の試験問題、参考書など読むとわかるのですが
「民法」
「法令上の制限」
「宅建業法」
の3つがメイン科目です。
この3つで45点分になります。
残りの5点が
「住宅金融支援機構法、景品表示法、統計に関する問題、土地に関する問題、建物に関する問題」
などの問題らしいです。
(ここはネットで調べました笑)
最後の5問が講習受けると確実に5点取れたことになるんです。
そのかわり費用や時間(確か2日間で16時間の授業だった記憶が・・・)がかかります。
また
「不動産会社に勤務していなくてはいけない」
というルールもあります。
従業員証明書などを用意した記憶があります。
5点免除はどっちでも良いと思うんです。
(ここ最近の不動産情勢を反映させた問題だった記憶が・・・
宅建試験の中では比較的一般常識問題に近い内容)
受けても落ちる人はいますし、受けなくても受かる人はいます。
ただ5点免除を受ける事で合格率が上がるのは事実です。
年度によりますが大体宅建の合格点は
「35点」
と言われています。
50問中35点だと70%になる。
5点免除の場合だと
45問中30点だと66%になる。
少しだけですが合格する可能性が上がります。
合格率に関しては大体15~16%となっている試験です。
とは言っても皆が全員一生懸命勉強してる資格ではないんです笑。
私自身も1回目と2回目の試験がそうでしたが
「会社の命令で行かされてる営業がなんとなく受けてる」
というケースも多いです。
とは言っても勉強しないで受かる資格とは思いません。
宅建の勉強するとわかるのですが、参考書の最初は
「民法」
からスタートになります。
「・・・日本語がわからない・・・」
と凄い思いました笑。
つまづくので自分の場合は
法令上の制限
↓
宅建業法
↓
民法
の順番で勉強しました。
「この試験よく出来てるな」
と思うのは民法を捨てると落ちるようになってるんですよね。
法令上の制限、宅建業法は比較的暗記内容なので覚えやすいジャンルです。
民法を手を抜いて試験受けると
「28点から30点ぐらい」
になるケースが多いんです。
(不動産屋が試験受けて落ちる場合はこれくらいの点数が多いんです)
私だけでなく受かった人たちの話聞くと
「ちゃんと勉強すれば受かる資格」
ではあると思います。
実用性に関しましては
「重要事項の説明出来る」
「不動産事務所に在籍してる5人の内1人は宅地建物取引士の資格を持っていなければいけない」
という内容に関して資格取得する事で満たすことが出来ます。
ただ昔も書きましたが
「宅地建物取引士の資格持ってる=不動産の知識詳しいわけでもない」
のが事実です。
宅地建物取引士の資格は資格の都合上
「不動産業に携わる人全員に対して」
という試験です。
実務に関しては極論で言えば何も説明もないですし、営業のやり方などは一つも書いていません笑。
実際の現場だとこの資格は使う場面ほぼないんです。
お客さんにお会いする。
その時に名刺に
「宅地建物取引士」
とは書いてはありますが、この資格持つ前と持った後で自分のお客さんへの対応は全くと言っていいほど変わってません。
宅地建物取引士の資格持ってるから売れるわけでもありませんしね。
お客さんから契約貰えなければ重要事項の説明する機会もないんです。
ある意味残酷な資格でもあります。
少し話ずれた部分もありますが宅地建物取引士の合格率、難易度、勉強時間について書きました。
ちゃんと勉強すれば受かる試験だと思いますし、勉強しないと余程の天才でない限り落ちる試験だとは思います。
ありきたりですが試験受ける場合はまず参考書を熟読。
その後に
「過去問10年分」
をやるのが良いと思います。
試験受ける方がもし読んで頂いてるようでしたら頑張ってくださいませ。
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