46、「路線価」ってなんですか?

「路線価」
は覚えておいたほうがいい言葉です。
路線価の役割は基本
「相続税の課税価格」
になります。

ネットで
「路線価」
と検索すると国税庁のページがあります。
「使いにくいな」
と思うと思いますが笑、ご自分の土地の前にある路線価価格を見ておくと良いです。

勘違いされる方も多いので書きますが
「路線価=土地の価格」
ではありません。

路線価の金額は㎡数の価格で前面道路に記載されています。
坪計算に直すときは
「㎡数×3.3057=坪単価」
としてください。

仮に路線価が30万円だったとすると、坪単価は991,710円になります。
「じゃあ売れる土地の価格は?」
となると・・・路線価の価格より高く売れることがほとんどです。

不動産屋や銀行が一つの目安としているのは
「路線価の1.2倍くらいが実際に売れる可能性が高い」
という考えがあります。
色んな統計取るとその価格になることが多いです。
(ただ坪100万円を超えるエリアや、23区内だと、この計算式はまったく当てはまりません笑。
路線価のまま売却するとかなりの損になることが多いです。
23区内の方や人気の立地で土地持ってる方は覚えておいてくださいな)

路線価を意識してるのは
「銀行」
です。
「土地の担保評価の基準」
として使われることが多いです。
その理由は
「路線価よりも売却価格が高くなることはほぼない」
からです。
銀行からすれば融資したお金が戻ってこない場合は、土地を取り上げます。
融資する際に土地を路線価で評価していれば、売却した時に赤字になることがほぼないからです。

評価の基準として路線価は結構使えます。
けれど路線価に縛られすぎてるとこの後色々書きますが、実際に売れる価格とは違うケースが多くなります。

また土地の場合は
「路線価査定被害」
が多いんです笑。
(大手の仲介の査定で多いですね)

新人の不動産仲介が上司から
「路線価で土地の売却取ってこい」
という命令下ることがちらほらあります。
そうすれば安い価格で売却の依頼取れます。
そうすると
「安い土地」
を紹介できる仲介会社になります。
買主さん大喜びです。。
仲介会社も両手取引に出来て売り上げ倍増になって大喜びです。
売主さんはその事実を死ぬまで知らなければ特に問題はありません。
ですが気が付く方もいます。
そして当社に相談するんです。
「どうすればいいですか?こんなの本当に嫌だ」
と・・・
(こういう相談多いんで書きました。
契約が終わっている方達だったので、もうどうしようもなかったですけどね・・・
契約終わったいない方は色々とお助け出来ましたし、当社で売却の依頼頂いて、無事に引き渡し終えております)
↓こちら読んだ方からお問い合わせいただくことも多いです。
「売却する時(専任媒介)によくあるトラブル」

また路線価は過去の価格も見ることが出来ます。
5年前、10年前とかも見ておくと良いかもしれません。
土地価格が上がってるエリアは路線価の価格上がっています。
土地価格が下がってるエリアは路線価の価格下がっています。
上がってる方は少し喜んでください。
下がってる方は・・・現実受け止めてやれることやって頑張りましょう笑。

路線価も確認しておくと良いですよ。

関連する記事