契約が終わってから問い合わせてももう遅いですよ(後悔する人多いです)

2017年1月14日

不動産の売買契約が終わった後に当社に問い合わせが年間何件も来ます。
なので今回の話題書いてみる事にしました。

不動産の契約・・・というよりは世の中の商取引を少しでも勉強すればわかることなのですが、契約書は色んな意味で強い効力があります。
契約が終わった後は契約書に沿って流れを進めていくだけです。
自分の意志で途中でやめる場合は手付金の放棄、違約金などが絡んできます。

この話はそこまで難しい話じゃないと思います。
わかりやすく言うと
「途中で不動産の契約を辞めると数百万円損するだけになる」
と言う話です。
ただ上記の問い合わせくるような方はなぜかこの話を理解していません。
「不動産の契約をした」
というよりは
「サインをした」
という表現使う方もいます。
話をよくよく聞くと普通に他社の不動産会社で重要事項説明書の説明を受けて契約書に自らの意志でサインしていることがわかります。
「なぜ当社に問い合わせしたんですか?」
と改めて聞くと多いのが
・売却価格が納得いかない
・言われるままにサインしてしまった
・もっと高く売れるんじゃないのか
などの意見が多いです。
そして
「依頼から1週間から1か月以内で買主が見つかり契約になっている」
事がほとんどです。
価格を聞くと納得できます。
市場価格より安いんですね。
(不動産屋に言われるままの金額で市場に出したとの事)
そして仲介会社が両手取引になっている割合が100%です。
早く売れるのは当然です。
安い価格の不動産はいつでも大人気なので。

契約が終わった後にふと
「自分の不動産を契約した金額は適正なのか?」
と思うみたいです。
不動産の契約まで終わっているので今まで興味のなかった不動産用語や不動産業界なでも多少わかってきます。
そのタイミングでこのHPを見つけるみたいです。
お電話でお話してると不安そうな声と現在取引している不動産会社への不信感が非常に伝わってきます。

結論から先に行ってしまいますが、私達はもう助けれることはありません。
なぜかというと
「不動産の契約が終了している」
からです。

不動産の契約前に
「他社で専任媒介の依頼をしていて変更したい」
と言うケースでしたらまだお助けすることは出来ます。
(1番良いのは売却の依頼をして3か月経過した時です、専任媒介の最大契約期間が3か月なんです)

ですが不動産の契約が終わった後にやめようとすると手付金、違約金などの金額がかかります。
またローン解約などでない場合は自己都合による解約なので不動産の仲介手数料を支払わなくてはいけません。
※専任媒介などの契約書の約款に書いてあります。

わかりやすく一つの例を出すと
・5000万円の土地の売却
・手付金を買主から300万円貰った、手付解除の期限は契約後1週間以内まで
・違約金は売買代金の20%

このようなケースの場合で契約後翌日に解約する場合は
【手付の放棄として300万円+仲介手数料の違約(約160万)】
※仲介手数料は売買代金の3%+6万円×消費税
合計で約460万円かかります。

もう一つのケースの場合は
【契約後1週間後に解約、売買代金の20%(1000万円)+仲介手数料の違約(約160万)】
合計で約1160万円かかります。

先程私は冷たい言い方で申し訳なかったですが
「私達はもう助けれることはありません」
と書きました。
我々が再度売却活動するためには、売主さん自身の意志で契約をやめて手付金や違約金の支払いをして頂かないといけないんです。

このお話するとしょんぼりされますし、
「なんであんな不動産屋の言うとおりにしなくちゃいけないんだ」

「今後も後悔するわ・・・」
など言われます。

こういう問いあわせ貰って思うのは
「売却の依頼をする前にこのHP見つければよかったのにな」
と素直に思います。
読むのは大変なのは重々理解していますし、私の書く文面の説明力がなくわかりにくかったら申し訳ありません。
自分なりにですが文面書くときは一生懸命書いています。
今回の様な内容の問い合わせが来るたびに
「もっといろんな人に読んでほしいな」
と思いますし、お問い合わせ頂いて売却の依頼を当社にして頂いた方には一生懸命仕事します。

不動産の売買契約は重いものです。
極論で言うと裁判での確定判決と同じ効果があります。
会話や感情や無知、素人などは関係ないんです。
世の中の第3者は契約書で判断しますし、署名捺印したら
「本人が合意した」
という判断になります。

少しだけでいいので不動産のからくり、裏側を勉強してみて下さい。
考えた上でわからないことはいくらでも出てきます。
その時は我々に聞いてください。
聞きやすさは我々の強みだと思っています。

良い不動産売却をされてください。
そして後悔のない、納得した不動産売却をしてください。
そのお手伝いするのが我々の仕事だと思っています。

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