不動産会社(業者)に広い土地を売る方法

2016年10月1日

10月になりやっと土地を販売できます。
調査を始めてから5か月。
色んな問題をクリアして、先ほど分筆した土地の贈与が無事に登記完了しました。
(いや~~~長かった笑。仲の良い買取りする不動産会社にも隠してましたしね。
当然ですが売主さんにもちゃんと説明してますよ)

普段は読んで頂いてる方がわかりやすいように意識して書いていますが、たまには不動産業者っぽく書いてみたいと思います笑。
理解しにくい内容の文章もありますが、今回は説明しません。

不動産業者同士で話をしているときに、お金が絡む話の時は優秀でなくてはいけません。
ミスしてはいけないんです。
そして体育系の考えの人が多いので、
「はきはきと要点をまとめてわかりやすく短く説明する」
というのが基本です。
(社会人なら当たり前のことだと思いますけどね)
文章を書くときも回りくどい内容はいらないんです。
「事実」
が知りたいだけなんです。

不動産業者に土地などを売却する際にはしっかりとした根拠を持った事実を提示する必要があります。
先程
「物件概要書」

「調査内容」
を作りました。
個人情報の観点から一部伏字にしておりますが、掲載してみようと思います。

物件概要書

【所在地】000000
【住居表示】000000(グーグルマップで見ると右側の更地です)
【交通】伊勢崎線000000分
【価格】000000 ※諸条件相談可能
【都市計画】市街化区域
【用途地域】第一種中高層専用地域、第一種住居地域
※南側線路から50メートルが第一種住居地域になります。
別途公図にて詳細記載
【道路】南側公道4.4メートル~4.8メートル
【土地権利】所有権
【土地面積公簿】
143番 8??㎡
144番1 3??㎡
合計 1???㎡(3??坪)
【土地面積実測】
143番 7??.??㎡
144番1 3??.??㎡
合計 1???.??㎡(3??.?坪)
【地目】畑
【建ぺい率】60%
【容積率】150%、200%
【設備】公営水道、公共下水、都市ガス
※前面道路に配管あります。都市ガスは000000です。

000000調査内容

・相続による売却です。
先代が土地を持っており、昭和30年?ぐらいから土地を所有していましたが、
建物を建築した形跡はありません。
事件、事故、地中埋設物、土壌汚染なども聞き取りしましたが、特に問題はないようです。
・用途地域が2つまたがっています。
南側線路から50メートルは第一種住居地域、それ以外は第一種中高層住居専用地域
となっています。別紙公図にて位置関係を記載してあります。
・2016年5月に開発指導課にて
「幹線道路まで幅員4メートルあるかどうか」
について相談表を提出し確認した所、問題はありませんでした。
・地積測量図がなく、境界の合意書もないことから土地家屋調査士に
確定測量図の作成を依頼しました。
官民の境界の確定、前面道路の幅員の確定、隣地所有者との民民の境界確定を
しております。
境界確定し、確定測量図を作成となりましたが、東側(000000)
アパートのブロック部分が越境しておりました。
協議の末、土地(000)を分筆、贈与する事で越境をなくしました。
その結果000、000に分筆しております。
円滑な贈与となりました。
分筆前の確定測量図、分筆後の測量図は作成済みです。
・敷地内北側に小さい小屋、小屋の中に井戸があります。
・敷地内路側に4本のコンクリート棒があります。
・敷地内南西側に電柱があります。
・北西側隣地所有者の雨を防ぐプラスチック状?の屋根が一部越境しております。
・公図上の(000)は用悪水路です。
・引渡しの際に農地転用第5条が必要となります。

読んでいかがでしょうか?
つまんないし、よくわからなくないですか?
自分で言うのもなんですが調査を始めた5か月前に比べてかなり不動産の価値は上がっています。
というよりは、売主さんにもご協力いただいたり、時間も頂けたので、土地の境界や官民、民民の境界、隣地との越境(主に木や隣地の方の飾り物)などを一つ一つずつ揉めることなくクリアしていき、
「綺麗な土地(権利関係が問題ない)」
にすることで価値が上がりました。
「価値が上がる」
などのようなうさんくさい不動産屋が言いそうな言葉を言う事がほぼない自分がはっきりと言えます。
それくらい大きく変わりました。

大きい土地の場合は、不動産業者が土地を買う事がほとんどです。
業者によって価格の査定は大きく違います。
価格が変わる要素として、エリアやタイミングなどももちろんありますが、
「この土地は権利関係上安全なのか?問題がおきないのか?」
という所も大きいです。
そういう不動産業者の心配する事項を一つ一つ簡潔にわかりやすく書いたのが、上記の「物件概要書」と「調査内容」になります。

今回の土地は10社前後に資料を送って、1番条件の良い会社に購入してもらう、というのがゴールです。
10社前後の会社も私から見て高く買いそうな可能性のある業者を選定しています。
可能な限りの事はしてきました。
もうやれることはありません。
後は
「運」
ですかね・・・・
確実な答えが出せないのが不動産業界です。
でもやれることは全部やる。
その上で結果を待つ。
そのような方法をとると結果として上手くいくことが多かったです。

明日から販売活動します。
そしてまたなんか小さい問題が起きるんです笑。
それを毎回毎回クリアしていく・・・
答えがわかんないからこの業界は大変だけど飽きないし面白いんだと思います。

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